a stray jellyfish

漂遊海月 〜 ふにゃふにゃの海に漂うあるくらげ もまれもまれて透明に ゆられゆられてアメリカへ
正社員の過剰保護 - 池田信夫・竹中平蔵
先日、動いている池田信夫氏をはじめて見た。(いつもはブログなので文字ばかり。)
ブログでは、いけてない(と池田氏が判断した)人の批判するときの表現が
けっこうきついのだが、動画を見るとブログよりもまるかった。あたりまえか。
「説明の場として利用しただけです」と池田氏は15日のブログのコメント欄に書いているが、
それにしてもチャンネル桜に出演した判断と勇気は賞賛に値するよなぁ。

そのうち選挙もあるだろうし、普通のテレビしか見てない人には
見る価値のある論点が多く含まれた動画なのでおすすめ。
両サイドの二人との掛け合いも興味深い。
ちょっと長い(11分弱×4)けど時間に余裕のある人はどうぞ。

■桜プロジェクト 『派遣切りという「弱者」を生んだもの 第2弾』其ノ壱


■桜プロジェクト 『派遣切りという「弱者」を生んだもの 第2弾』其ノ弐


■桜プロジェクト 『派遣切りという「弱者」を生んだもの 第2弾』其ノ参


■桜プロジェクト 『派遣切りという「弱者」を生んだもの 第2弾』其ノ四


このあたり(論点)のことがかかれてる最近の池田氏のブログはこちら。
■失業は「自己責任」ではない(2009-01-15) - 池田信夫 blog
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/86bbb9b7b1ca81421eda8882379b96c0
■日本的福祉システムの終わり(2009-01-18) - 池田信夫 blog
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/451ef31f679d6f0844c8d87626ff1a43

竹中平蔵氏は、日本の正社員が過剰に保護されている背景には
司法の誤った判断があると指摘している。(4分半あたりから)
そして司法の誤った判断は立法が、つまり政治が解決しなければならない、と。
■将来のために今、正すべき問題点から目をそらすな
スピーカー : 竹中 平蔵 | 2009.01.13 13:16 | カテゴリー : 政策


竹中氏などの動画(意見)が見れる上記サイト(ポリシーウォッチ)の存在には今日気づいた。
おれは竹中氏が好きなのでうれしい。にゃは。
おれが求めている情報は、学識経験者の事実に基づいた論理的な意見なのだ。
「だって〜麻生さんは国民の選挙で選ばれたわけじゃないし〜」と
一つ覚えのように繰り返すおばちゃんの雑談などでは決してない。
■policywatch | ポリシーウォッチ
http://policywatch.jp/

できれば竹中氏とは「仲良くない」学識経験者の
事実に基づいた論理的な意見が聞けるサイトもあればなぁ。
きちんと探せば見つかるんだろうけど・・・。

正社員の過剰保護を是正する必要があるという論旨は
多くの人の反発をかうようで、公の場で発表するとけっこう大変みたい。
■正社員のクビを切りやすくする改革は受け入れられるか|辻広雅文 プリズム+one
ダイヤモンド・オンライン【第11回】 2008年02月05日
http://diamond.jp/series/tsujihiro/10011/
■再度問う。正社員のクビを切れる改革は本当にタブーなのか?|辻広雅文 プリズム+one
ダイヤモンド・オンライン【第13回】 2008年02月20日
http://diamond.jp/series/tsujihiro/10013/

正社員の過剰保護の是正を主張するとおそらく選挙に勝てないので
そんなことを主張する政治家は出てこないだろうし、
この問題は今後も10年20年と尾を引くんだろうなぁ。
| chakotay | 雑想ノート | 12:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
韓国人のおばちゃん
無料のESLクラスには週に4日(月〜木)通っていた。
朝は自転車かバス、寒くなってからは嫁さんに車で送ってもらっていたのだが、
いつのまにか帰り道は(最初のときに)同じクラスだったヒョンスさんという
韓国人のおばちゃんが毎回送ってくれることになった。
もちろんおれが自転車のときは自転車ごと車に乗せてくれた。

こちらでは車がないと不便なせいか、車を持ってる人はわりと気軽に
乗せてくれる雰囲気があるのだが、それを考えてもとてもありがたかった。
帰りの車の中で、毎回「Thank you」だけじゃーつまらんよなぁと思ったので
少しでもバリエーションをつけて感謝の気持ちを伝えられるようがんばったりした。
意表をついてみようと「カムサハムニダ」(→韓国語で「ありがとう」)と言ったときに、
「どういたしまして」と日本語で返されて、おれの方がびっくりしたこともあった。

ヒョンスさんは旦那さんの仕事の都合で日本にも1年間ほど住んだことがあるそうだ。
その時に隣に住んでいた日本人にとても親切にしてもらったとのことで、
日本人に好感を持っているようだった。
親切が親切を生む好意の連鎖を感じて、映画『Pay It Forward』を思い出した。
おれもこの親切を誰かにまわさないと。

インターネット上だと中国や韓国の悪口をよく見かける。
もちろんネタとして盛り上がってる面があるのはわかるが、
あまりいい気はしない。というか、さみしくなる。
好意が好意を生むのと同様に、悪意は悪意を生んでしまうし。
それよりは仲良くした方が面白いし、その後広がりがあるのになぁ。

ヒョンスさんには娘さんがいて、上の子は今年大学受験だそうだ。
アメリカに来て2年しかたってないのに、アメリカの高校にも慣れて
普通にSAT(*1)を受けたらしい。若いとはいえすげー適応力だ。
ヒョンスさんは教育熱心やし、娘さんも相当がんばったんやろうなぁ。
おれも月曜からは語学学校でがんばるぞ、と。

(*1)SAT
Scholastic Assessment Test の略。日本のセンター試験みたいなものかな。
■SAT (大学進学適性試験) - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/SAT_(%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E9%80%B2%E5%AD%A6%E9%81%A9%E6%80%A7%E8%A9%A6%E9%A8%93)
| chakotay | USA日記(2008.09〜) | 14:07 | comments(2) | trackbacks(0) |
ESLクラス最終日&語学学校のテスト
今日も朝からESLクラスに行ってきた。
クラスの先生に、来週月曜からは語学学校に行くので、
ESLクラスに来るのは今日が最後であると伝えたところ
じゃー確認テストをしましょう、と言われた。
一番最初(入学時)と一番最後に同じフォーマットのテストをして、
どの程度英語力が伸びたのかをチェックするのが目的だ。
こういう効果測定をきちんと行う姿勢にはすごく好感が持てる。

28分で25問の問題に答えるという簡単なReadingテスト。
すぐに採点をしてくれて、全問正解だった。
先生は、最初のときに比べたら文章を読むスピードはあがってるし、
私の言うことも理解できるようになってるよと言ってくれた。
さらには、あなたはこの前の(11月の)テストでもほとんどトップの
成績だったし次の学校でもうまくいくよと励ましてくれた。
昨日は「教師も授業の質もいまいち」なんて書いてごめんなさい。
やっぱいい先生やったかも。
あとは授業に遅刻するのをやめて、授業の準備をして、
自分で説明しにくい質問を受けたらその場で辞書を引いて調べる
とかすれば、もっといい先生になれるよ。

昼からは語学学校に行ってPlacement Test。
このテストでおれの英語力をチェックし、おれが入るクラスを決める。
2時間ちょっとの間に、聞く・読む・話す・書くの能力チェック。
「聞く」の部分が予想以上に難しくてびっくり。
英文を1回しか読まないので、何を言ってるのかわかんない。
やっぱり無料のESLクラスがぬるかったことを再確認しつつ、
普段の会話がいかに(前後の文脈からの)推測に頼っていたのかを
思い知らされた。問題ごとにぜんぜん違う文を読むので、
主要な単語やフレーズがわからなかったり、聞き取れないと
何を言ってるのかすぐにちんぷんかぷんになる。これが会話だと
聞きなおせるし、これまでの流れから想像できたりするんだけど。

この語学学校ではレベルが101(Beginner)から112(Masters)までの
12段階ある。(この記事の最後に一覧をつけておく)
おれの結果は「レベル107(Advanced)からスタート」だった。
レベル108や109あたりを修了すると二年制カレッジに進学できる
選択肢があるようだ。同様にレベル110、111、112あたりを
修了すると四年制カレッジや総合大学も可能なようだ。
自分はもっと低いレベルからスタートするのかと思っていたので
素直にうれしい。

アメリカに来てからの大きな不安の一つが、
自分の英語力がどれほどなのかわからない、ということだった。
周りの人は「うまくなってるよ」と同じようなことしか言わないので
おれとしては信頼できる客観的な指標が欲しかった。
今回はそれが確認できたので少し安心できた。

しかも今まであまり人には言っていなかった
「アメリカでコンピュータサイエンスの勉強をしたい」
という密かな夢も、あながち夢物語でないかも。
そう考えると今まで五里霧中だったところに差し込む光を得た気持ちだ。
このまま英語が話せないまま貯金が尽きれば、
ソマリア人のお兄さんが紹介してくれた時給10ドルの仕事を
せなあかんよなーと考えていた状態に比べれば精神的にずいぶん違う。
でも別にそうなる可能性が消えたわけではないし、
嫁さんの就職活動がかなり厳しい現状を考えるに
決して楽観できるような状態でもない。

現状は不確定なことが多いので、不安になればきりがない。
今自分がコントロール可能な選択肢を冷静に認識し、
できる範囲のことをきちんとこなしていこう。


<おまけ>
おれが入学する語学学校のレベル一覧
LevelAbility upon Completion
Masters (110/111/112)
  • Can speak and understand English with ease
  • Is proficient enough in reading and writing to satisfy professional and university requirements
High Advanced (108/109)
  • Is prepared for most business & social situations
  • Knows the meaning of a wide range of idioms
  • Can maintain extended conversations with native speakers
Advanced (107/108)
  • Can use English with some accuracy and fluency, including reading and writing
  • Can participate fully in most conversations
High Intermediate (105/106)
  • Is starting to communicate facts and opinions
  • Is learning to discuss and argue in a culturally acceptable way
Intermediate (104/105)
  • Understands most questions and statements at normal speaking speed
  • Can carry on conversations with native speakers
High Beginner (102/103)
  • Has a basic ability to communicate in everyday situations
  • Can understand English when spoken slowly and clearly
Beginner (101/102)
  • Knows a few words and phrases
  • Can respond to simple questions and directions

| chakotay | USA日記(2008.09〜) | 14:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
無料のESLクラスはおしまい
通っているESLクラスで去年の11月20日に受けた
英語のテスト(Reading)の結果が今頃になって通知された。
解答用紙はマークシートで、規模の大きなテストだったので時間がかかったようだ。

3時間で40問を解答するテストで、A4で2枚〜2枚半ほどの文章を読み、
5問〜7問ほどの設問に答えるのが6セットほどあった。
おれは37問正解したらしい。でもわからない単語がいっぱいあって
推測や消去法で選んだ面も大きくおれの実力よりはよい数字が出てしまってると思う。
なんかの基準をクリアーしたとかでまたクラスを変わるよう言われたのだが、
今度のクラスはなんかこれまでとは系統が違うらしくGEDクラスと言われた。
GEDとは高校卒業程度の学力があることを証明するテストらしい。
日本でいうと大検みたいなものか。
でも、日本の大学を卒業してるおれにはGEDは必要ない。

政府が授業料を出してくれるので無料で受講できるESLクラスは
移民(-おれも移民の一人かな)を対象としたもので、
英語の初心者〜GEDをパスして修了という流れがメインのようだ。
廊下の掲示板にもディプロマ(修了証)を手にした人の写真が貼ってある。

無料なだけあって教師も授業の質もいまいちだし、
自分の英語力も伸びてない。(←これはおれの責任)
その他の状況も総合的に考えそろそろ潮時か、と判断。
さっそく今日(1/7)、語学学校に行って入学手続きをしてきた。
明日がレベルチェックのテストで、月曜(1/12)から受講スタート。

まーでも語学学校は高いので、その料金に授業内容が見合わないと思ったら
また無料のESLクラスに戻ってくるけどね。
| chakotay | USA日記(2008.09〜) | 16:09 | comments(4) | trackbacks(0) |
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