a stray jellyfish漂遊海月 〜 ふにゃふにゃの海に漂うあるくらげ もまれもまれて透明に ゆられゆられてアメリカへ
2011.05.29 Sunday
日本将棋連盟 常勤理事
さすがはわれらの米長先生。 これは合成などではなく、本物です。 組織概要[役員一覧]:日本将棋連盟 Twitter もなかなか面白いです。 米長邦雄 @yonenagakunio 2011.05.29 Sunday
猫400号実験
Yusuke Takezawa (@ytakezawa, http://twitter.com/ytakezawa) という方がいいことを書いてはったのでTwitterより転載。
大学で理系だった人には当たり前のことばかりかもしれないが、 ネット上ではその当たり前を理解していない意見が多く見受けられるので。 ----------------------------------------------------- これ深刻ですね。今、学術会議が声明を出したり、学会などの科学者団体が行動を起こたりしても、御用学者呼ばわりされて信じてもらえないばかりか、逆にニセ科学に傾倒させてしまう危険性も。RT @Rsider… @rikkuninlondon 震災の後にホメ的なニセ科学が便乗して頑張っ… posted at 21:01:22 「数値」が出てくると信用してしまうというのは、実はとても危ないことです。測定方法や実験方法、解析方法が適当かどうかを考えた上でないと、何も有意義なことは言えないはずです。これは、東電発表だろうが、NGOの発表だろうが同じことです。 posted at 22:12:17 では、誰が「測定方法や実験方法、解析方法が適当かどうかを考え」るべきでしょうか? それが確認されるまでは発表しないというのが、平時の科学者のルールです。しかし、政府や東電に素早い「数値」の開示を求め、自ら測定する人もいるのが現状です。 posted at 22:18:13 「測定方法や実験方法、解析方法が適当か」については、一義的にはデータを出した人が、発表前に考えるものです。そのうえで科学ではpeer reviewという、お互いにチェックしあう仕組みがあります。では、今のように「数値」が氾濫しているときはどうすれば良いのでしょう。 posted at 22:32:00 そこで、早野先生たちのように、労力を厭わずに「数値」を分析・解析する人が大事だと思います。もちろん大学の研究者だと信用できないと思う人もいるでしょうから、測定方法・実験方法を自分の頭で考えることができ、データを分析・解析できる「市民科学者」が必要だと思います。 posted at 22:35:10 『「日常生活や社会生活のなかで疑問に思ったことについて、専門分野にとらわれず、調べ、考え、他者とコミュニケートするための素養」としての「リサーチ・リテラシー」』(平川秀幸「科学は誰のものか」p212)を持った人、という意味です。その中に、「数値」の読み取り方も含まれると思います。 posted at 22:43:45 (理科系の学生実験では、最初の方に、「装置の較正」やら、「誤差」がどうしたこうしたとか、「[レポート課題]この測定法・分析法・実験法が妥当かどうか他の手法と比べて議論せよ」とかがあります。面白みに欠けるとは思いますが、重要な「リサーチ・リテラシー」なので、真面目にやりましょう。) posted at 22:59:31 同意します。生データや詳細な測定方法も発表されれば、みんなが検証できる。東京電力も市民団体も、検証できるような公表をすべきと思います。RT @cardiolipin 解析方法の妥当さも含めて一人でなく全員が考えるために詳細に発表するのが一般に拡張された場合のルールだと思います。 posted at 23:09:23 「これを散布すると放射線量がさがった」などというデータを出す人がいたときに、では「同じ量の普通の水を散布するとどうなるのかな」という疑問を持ち、「対照実験」をするよう求めるのも大事な「リサーチ・リテラシー」だと思います。 posted at 23:14:06 (でも、対照実験ができない、対照群が取れない、では、どう考えれば良いのだろうというのが、現実に直面する問題であることも多いのです) posted at 23:15:35 (というわけで、学生実験などで、実験方法や手順を間違えたり、失敗したりした人は、その不完全な実験・測定から何をどこまで議論できるのか、あるいはどの程度の確実さで主張できるのかを、よく考えてみると良いと思います) posted at 23:18:41 (実験室での研究でも、最初から完全な実験なんてできないので、ラフな予備実験をすることもあります。そのラフな実験の結果から、何をどこまで議論できるのか考えられなければ、研究が進みません。) posted at 23:21:34 学生実験以降は、出るはずの結果が出ないことのほうが当たり前ですし。 RT @J_Steman うん、前にも書いたけど、「学生実験」形式の教育の最大の意味は、「出るはずの結果が出なかった」場合に、あれこれ言い訳や理屈を考えてレポートを書くプロセスそのものにあるのだと思う。 posted at 23:27:36 「今後このようなことがあったらどうするか」と対策を立てようをすると、そんな議論より「そんなことがないようにすべきだ」と言われてしまう。このようにして「想定外」が生まれるのだと思う。 posted at 23:41:49 【0to1ランチミーティングにいた人へ・猫400号実験について補足"1】水俣病の原因物質の議論(有機水銀説)が続く中、新日本窒素肥料附属病院の医師が、工場排水を猫に与える実験を会社に内緒で実施。そのうち400番目の猫に、水俣病と判定される「回送行動」が現れた。 posted at 23:44:38 【猫400号実験"2】工場側に相談したところ、「たった一例では証明にならない」「さらに実験を重ね、正しいかどうか確実になってから発表しよう」と言われ、公表はしなかった。(この事実が明るみになったのは、1970年の水俣病裁判の証人尋問において) posted at 23:44:55 【猫400号実験"3】再現性が確認され、統計的に有意であることが分かってからでないと発表しない、ましてや、N=1では発表しないというのは、科学研究のトレーニングを積んでいる人なら当然のことと考えるだろう。普段は、この誠実さが科学の信頼性を担保していると言っても良い。 posted at 23:45:26 【猫400号実験"4】だが、有機水銀説が唱えられ、工場排水が疑われていた状況で、この”一例”は社会的に重要な意味を持つため、実験事実をありのまま(再現性を確かめていないということも含めて)公表すべき、それが科学者のモラルだ、との批判もある。 posted at 23:45:43 【猫400号実験"5】一方、社会的に重要な意味を持つからこそ、実験を続けたあとで「再現性がありませんでした」「違う要因によるものでした」と発表を撤回したら袋叩きに合うであろうことも想定して、本当に確実と言えるまでは発表したくないと思うのは当然だろう。 posted at 23:45:59 【猫400号実験"6】しかも、「再現性は確かめていないが」とか「(シミュレーションの場合)こういう(限られた)条件下なら」などという、まどろっこしいことは報道からは(ましてやtwitterでは)抜け落ちてしまい、後に続く言葉だけが拡散してしまう。 posted at 23:46:11 【猫400号実験"7】このことを少しでも感じていれば、「実験事実をありのまま(再現性を確かめていないということも含めて)公表すべき」などと言われても、ありのまま伝わることなどないのだからと、ますます公表を控えたくなる。加えて、不確実なことは発表するなとも言いたくなるだろう。 posted at 23:46:24 (実はこれ、科学者がマスコミや記者に対して抱く不信感の代表例だと思います。科学者「原稿をチェックさせてくれ」記者「それはできない」というやりとりはよくある話。なので、発表(発言)したとおり、ありのままに報道してもらえないので、余計なことは発表しない、となる) posted at 23:46:52 【猫400号実験"8】だが、こうやって科学者・専門家がためらっているうちに、事態が深刻化することだってありうるだろう。では、もし、あなたがN=1ではあるが、社会的に重要な、実験結果・検出結果を得たらどうするだろうか。あるいは、周りにそういう人がいたらどうアドバイスするだろうか。 posted at 23:47:43 【猫400号実験"9】あなたは、統計的に不確実でも、緊急性を重んじて「〇〇から高濃度の放射性物質を検出した」と発表するだろうか。限られた前提条件でのみ成り立つ、シミュレーション結果を、前提条件が報道から抜け落ちる危険性を分かった上でも、公表するだろうか。 posted at 23:48:05 (もしあなたが東京電力の社員だったら、急いで「塩素38が検出された」と発表するだろうか。平時であったら、”落ち着いて”スペクトルを解析し、周りと議論して確実だと認められるまでは発表しない(今回の場合だと、その過程で間違いに気づき発表しない)だろうが、緊急時ではどうするだろうか) posted at 23:51:38 塩素38についてはこれを(東大五月祭・理学部物理学科展示にも関連項目あり)。RT @hayano 塩素38は誤検出.このスペクトル見れば明らかです http://bit.ly/kljIYt . posted at 23:52:20 (猫400号実験については、専門家がいらっしゃいましたら、補足、ご指摘くださると幸いです。) posted at 23:54:33 もっと考えたい方は>(1)杉山滋郎「水俣病事例における行政と科学者とメディアの相互作用」、藤垣裕子編『科学技術社会論の技法』、東京大学出版会、2005年(2)杉山滋郎「科学コミュニケーション―研究結果の「公表」をめぐって」、『科学技術倫理を学ぶ人のために』、世界思想社、2005年 posted at 23:55:41 自分がその立場になったらどうすればよいか考える機会が作れると良いね、未来のために。RT @con_na 補足ありがとうございます。猫400号実験を題材に、緊急時の研究者の情報発信などについてワークショップとか出来たら良いですね。 posted at 00:07:40 学者(科学者)の学問の世界における誠実さと、社会が求める誠実さにズレがあるのでしょうか。RT @tenor20002 大学教授の人と話せばそこそこ正義感も行動力もあるのだけど、遠くから見て物足りなく感じるのは「はっきりするまで言わない」という職業柄なんだよね。 posted at 00:10:31 (猫400号実験"続)「N=1」の事例をどう扱うかというのは、自然科学vs社会科学、自然科学vsジャーナリズム の間の溝でもある気がします。(もちろん、もっと細かい分野間でも、いろいろ違いはあると思います) posted at 00:17:44 ----------------------------------------------------- 2011.05.23 Monday
SPA WORLD & 回転寿司
韓国人のおっちゃんから無料券をもらったのでSPA WORLDに行ってきた。 普通に料金を払うと一人$35もする。感謝感謝。 おっちゃんは韓国系のスーパーで買い物をしたときにサービスでもらったらしい。 日本でスーパー銭湯や健康ランドなどと言われる施設と 同様のサービス内容だった。 日本の銭湯のように複数人が裸で同じお風呂に入る文化は、アメリカ人には なじまないのではと思っていたが、客の半分ほどは韓国人だった。 他の客も英語ではない言語を話す人が多かった気がする。 ミネソタとワシントンDCエリアしか経験してないけど、 韓国人の存在感はすごいものがある。 韓国系のスーパーはあちこちにあり、韓国人の教会もあるし、 語学学校、コミュニティカレッジ、州立大学、どこに行っても韓国人がいる。 おそらくこのSPA WORLDも韓国系の資本なのだろう。 メインの湯船の湯がかなりぬるかったので、壁際にあった小さな高温の浴槽で 体を温めたが、それでも39℃ほどしかなかった。(壁にデジタルの温度表示があった。) 湯船に首までつかり、浴室内を行き来する多様な人種の裸を眺めながら ゲイの人にはかなり楽しめる穴場なのでは、などと考えた。 お店から支給されたパジャマのような服を着て、男女共用エリアへ移動。 そこで嫁さんと合流。一緒にサウナほどではないが高温の部屋を いくつか試したり、敷物の上でごろごろしたり、ストレッチしたりした。 ちなみに大阪にスパワールドという同じ名前の同じような施設があるが、 Wikipediaを見る限り関係なさそう。 韓国人のおっちゃんの話によると韓国でもこういう施設は人気があるらしい。 帰りにタイソンズ・コーナー(Tysons Corner) によって回転寿司を食べた。 アメリカの寿司と日本の寿司はけっこう趣きが異なる。 カニカマが乗ってるだけのものが寿司とは思えないし、 しかもそれだけで$4もするのには納得がいかない。 カリフォルニアロールなどは好きやねんけど。 この写真の手前に写っているサーモンは$3、 右手の東京サラダは$5だった。 他に玉子は$3、うなぎは$4、yellowtail(はまち?)は$5だった。 二人で普通に食べて$100を超える店に行けば、 日本で食べるのと同様の寿司が食べられるが、 そんなとこにはしょっちゅう行かれへん。 2011.05.21 Saturday
Spring 2011 終了
春学期が終わった。
履修してた Calculus II (微分積分2) と Data Structures (データ構造) は ともにAをゲットできた。 どちらの授業も先生が言ってることはふんわりとしかわかってなかったが、 数学はペーパーテストで問題が解ければOKだったし、 データ構造の方はリンクリストやツリーなどのデータ構造を理解して かつそれらのJavaプログラムが書ければOKだったのでクリアーできた。 数学では回を重ねるごとに人が減っていった。 進度が速いので次から次へと新しいタイプの問題が登場し、 とにかくひたすら解法を暗記するだけという感じでつらかった。 積分の応用では回転体の体積や水をくみ出すエネルギー総量を求めたり、 微分方程式では人口の増減や放射性物質の半減期を計算するモデルなど 面白かったのだが、じっくり味わって消化する余裕はなく 振り落とされないように必死にしがみついてる感覚だった。 小テストなどで小さな書き間違いミスなどがあっても、 正しい解答をわかっていると判断されれば正解にしてくれたり、 減点があっても少しだけだったりした。 この文化に助けられたこと数知れず。 数学の授業では毎回一番前の中央の席に座っていたのだが、 嫁さんから「うわっ、そこは ナード(Nerd) の席や!」と言われた。 リーダーズ英和辞典によると「Nerd」は、 (社会性がなく趣味・研究にのめり込んだ)専門ばか、おたく(通例 男性) とのこと。 自分をやる気にしてモチベーションを上げていくには 一番前に座るとかそういう形から入るところも大事やねんけどな。 残された最後のprerequisite (前提科目) はLinear Algebra (線形代数)。 これはこの夏に履修する。 がんばろう。 2011.05.16 Monday
[写真] カラオケ
2011.05.15 Taste of Wheaton にて 2011.05.13 Friday
[写真] Data Structures おしまい
2011.05.13 Data Structures (データ構造) の Final Exam も終わった。 夏学期が始まるまで2週間ほどの夏休み。 2011.05.11 Wednesday
[写真] Dupont Circle
2011.05.10 ワシントンDCのデュポン・サークルにて。 メトロのデュポン・サークル駅の真上には円形の公園がある。 都会の中のオアシスという雰囲気で、みなさんベンチや芝生の上でくつろいでいる。 ここでカモを見たのははじめてだった。 2011.05.10 Tuesday
Jコミ
著者の了解のもとに合法的にインターネット上でまんがが無料で読めるサイト。
『ラブひな』の作者である赤松健氏がメインとなり作られた。 作品数が少なく、絶版になった古いタイトルばかりだが、 登録なしですぐに読めるのがいい。 『ラブひな』全14巻などPDFでダウンロードできる作品もある。 Jコミ Jコミ - Wikipedia 2011.05.10 Tuesday
[写真] Calculus II おしまい
2011.05.09 Calculus II (微分積分2) の Final Exam が終わった。 Calculus I から使ってたこのテキストも、もうおしまい。 2011.05.08 Sunday
[写真] DCA
2011.05.08 ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港にて。 |
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